中2 尾瀬林間学校
TOHO Today中学行事
さる7月17日~20日に中学2年生の林間学校が尾瀬で実施されました。
コロナ禍のなか、ここ数年見送っていた山小屋での宿泊もおこない、本校が数十年間にわたり実施してきた形式に戻りました。
美しい湿原を擁した尾瀬は例年多くの観光客が訪れるところですが、その自然環境を保全するには相当の努力と心がけが必要となります。本校では、尾瀬林間学校実施に向けて、生物や地理の授業等を通じて尾瀬特有の自然環境とその大切さを学びますが、あわせて、入山に先立ち、地元の群馬県立尾瀬高等学校のご協力を得て、尾瀬の自然環境保護に関する事前学習の機会をいただきました。
地元の中学生・高校生が明確な問題意識・目的意識を持って尾瀬の自然環境の大切さを学び、これを次の世代へ引き継いでいくため様々に活動していることを、生徒たちは知りました。
本年度は、群馬県が企画する「尾瀬ネイチャーラーニング」というプログラムにも参加しました。資格を持ったガイドの方1名が生徒8名を引率する形で尾瀬ヶ原への実踏をおこない、尾瀬特有の地形や植物・昆虫などについて解説していただきました。入山に伴い、尾瀬ヶ原近くの山小屋に1泊します。生徒たちは「歯磨き粉は使用不可」「お風呂も原則我慢」という体験をしましたが、綺麗な湿原・貴重な生物を実際に自身の目で見て、これらの取組はこの環境を守るために必要なことであることを実感してくれたように思います。
そして何より、都会では見ることの出来ない美しい自然を多くの友人たちと一緒に満喫したことを「一夏の思い出」にしてもらえればと思います。行事の企画・運営にあたった林間委員の皆さん、お疲れ様でした。(M.I)
以下に、林間委員として行事の運営にあたった生徒の感想を記します。
僕は、今回の林間学校で、尾瀬ヶ原や尾瀬を見て、自然に触れる事、歴史を調べたりして、沢山の学びを得る事が出来た。例えば、巨大な湿原の尾瀬ヶ原に築かれた特殊な環境の中で独自の植物が生息していたり、何回も人の手によって失われそうになった尾瀬の自然が、これを後世に残そうと努力した人々に守られていたことを知った。また、尾瀬高校の生徒さんが尾瀬を守る取り組みをしているのを直接見て、自然をどのように次の世代へつないでいけばいいのか、これから考えていきたいと思った。(H.F君)