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水中ロボコンジュニア部門で第3位!【桐朋電子研】

TOHO Todayクラブ

ジュニア部門第3位!昨年の雪辱を果たす

2024年8月24日、25日に海洋研究開発機構(JAMSTEC)で行われました「水中ロボットコンベンション2024」のジュニア部門で桐朋電子研が3位に入賞しました!

水中ロボコンに参加するのは昨年に引き続き2年目になります。昨年は水に漬けて10秒程度しか動かず、大変悔しい思いをしました。防水の難しさ、水中でロボットを動かすこと自体の難しさの経験を活かし、基本に忠実に”操作通りに確実に動くロボット”を目標に大会に臨んでいます。

海藻エリアの缶の回収に成功

ジュニア部門の競技は水底に置かれたアルミ缶、スチール缶を制限時間内にいくつ陸地に回収できるかを競うものです。同じ缶でも取りにくい”海藻エリア”にある缶は回収すると得点が高めになっています(数本回収することができました!)。また、今回から新設された「カニ山」にある缶は回収難易度が高いため、特に高得点になっています。

来年以降もまた出場したいため、ロボットの細部や工夫した点に関して詳細は述べられませんが、電子研の水中ロボは推力が売りで、他チームより高い機動性で動くことができます。また、缶を回収するためのカゴにも工夫があります。

水中ロボットの最大の敵は水

また、桐朋電子研は同好会になったばかりで、予算がないため可能な限りの低コストを強いられています。買うと1つ8000円はする水中サーボモーターの代わりに、300円程度の通常のサーボモーターを解体、内部をグルーガンで埋めるという防水対策で使用しました。これは、高1池田君のアイディアです。恒久的な使用は無理だと思いますが、結果として2日間期待通りに動作することが実証されました!

水中ロボットの最大の敵は水です。しかし、水がないと水中ロボットは動けません。水中特有の滑らかな動きは優雅で、魅力でもあります。水中ロボコンという大会で、ロボットには物理的水圧が、操縦者には心理的重圧がかかります。缶を1缶回収することも難しいのに、今回1試合で最大8缶も回収できたことは大きなはずみになりました。来年以降の大会でも蓄積されたノウハウを活かしていければと思います。