TOHO Today - 教員ブログ -

中2社会科見学が実施されました。

TOHO Today中学行事

2月27日・29日・3月1日(各日程2クラスずつ)の日程で、中2社会科見学が実施されました。
「多摩地域の戦争遺跡と現代の問題を考える」をテーマに、旧日立航空機変電所を訪問して学芸員の方から説明を受けました。また横田基地周辺をバスで周回し、瑞穂町のスカイホール展望台から基地の大きさを確認しました。

軍都と呼ばれた立川は、80年前のアジア・太平洋戦争末期に、空襲により大きな被害を受けました。東大和市にある旧日立航空機変電所はこうした空襲の様子を伝える貴重な戦争遺跡です。また、横田基地は極東米軍の司令基地となっており、輸送基地・訓練基地としての重要な役割を担っています。一方で騒音や事故が懸念されるオスプレイの配備など、周辺住民の不安の原因にもなっています。この見学を通じて戦争・平和・基地の問題と向き合い、生徒たちに考えを深めてほしいと思っています。

見学に参加した生徒たちの感想を紹介します。

  • 辛うじて残ったこの変電所は当時日本の要となっていたことを知った。説明されなかったが宿直部屋の様子を見ていると、その酷さに驚かされた。また壁にあった銃弾の痕を保存し、市全体で動画を作成していたのは、我々若者に対する姿勢が感じられ、平和が連想された。
  • 戦争当時の跡をそのまま見ることができた。コンクリートを大きく傷つけるほどの強い力で、人間を殺す。そのひどさを肌で感じた。ひどいといっても悪いのは飛行機に乗っていた人ではない(全くないとはいえないが)。戦争というシステムそのものが存在すべきではないと思った。
  • 横田基地周辺は、米軍関連の人による経済的な良い影響を受けている部分もあったが、騒音や町の分断などの悪い影響もあったので、そのような部分のバランスが難しいと思った。
  • 横田基地周辺を低空飛行する米軍機を見て、米軍機が墜落する危険性を考えさせられた。また、横田基地が自分の思っていたよりもはるかに広大だったのに驚きを感じると共に、日本がアメリカに大きく依存していると思った。