現場をつくる/現場でつくる
TOHO Today高校
オリエンテーション最終日の4月10日に、高校2年では、本校卒業生の外山尚吾さんをお迎えして講演会を実施いたしました。
学年通信では、今回の講演会について次のように記しています。
『高校二年生となり、桐朋全体の中心となる一年のスタートにあたって、それぞれの活躍している「現場」において、どのようにして、さまざまな個性をもつ仲間たちとコミュニケーションを深め、「壁」を超えながら互いに伸ばし、委員会やクラブを支える力を発揮し合って活動を盛り上げ、桐朋祭や修学旅行をつくりあげていくか。多くの人がそのことについて考えていることと思います。と同時に、自分自身の進路について思い悩むことも多いのではないでしょうか。そうした時期に、視野を広げ、一人一人が仲間とともに新たな展望をひらくための機会を作っていけたらと学年の教員で話し合い、映像作品の制作を通して、多くの人とのつながりをつくり社会のあり方と関わる仕事をしている外山尚吾さんに講演会をお願いしたところ、快諾していただきました。』
外山さんは、本校在学時には、体操部に所属、桐朋祭実行委員長も経験をした方で、現在は音楽系の映像を制作する会社でプロヂューサー・ディレクターとして活躍されています。
今回は、特に外山さんがディレクターをなさっている音楽関連の映像を視聴した上で、そこに参加しているアーティストの方や制作に携わる方々と何を目指して、どのようにコミュニケーションを取りながら番組制作を行っていったかなどを中心にお話いただきました。
講演を聞いた生徒からは、多くの質問が出されていました。そのいくつかを紹介します。
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・ ディレクターという舵取りをする仕事には、大きな責任が伴うが、どのように対応していたか。
・ 桐朋祭実行委員長のときの思い出に残っているエピソードを教えて欲しい。
・ 各担当ディレクターの意見をどのようにまとめているのか。
・ 自分は将来映像制作に携わりたいが、映像制作の中で大切なことは何か。
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最後に、外山さんは、この講演会を次のように締めくくっています。
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『18歳になろうとしている今のこの時期を大切にして欲しいと思います。
桐朋は、同世代の仲間とか、自然と他人を尊重できるという風土があると思っています。卒業してからなおさらそう思うようになりました。自分とは違うから無関心ということではなく、自分とは違う仲間を応援できるような風土が桐朋にはあると思うし、ここでの生活があったからこそ今の僕があると思っています。
今皆さんが感じていること、こんなことが好き、こんなことをやりたい、こんなことがかっこいい、そう思っていることを信じて大事にして欲しいです。
同時に自分以外の感覚の人と話をしたり、意見を聞いたりすることも是非やってみてください。興味のないことも拒否するだけでなく、ちょっと挑戦してみると新しい発見があると思います。こういったことが絶対に皆さんの糧になると思います。
好きなことを仕事にすることは、本当にすばらしいことだと思います。でもやっぱり大変です。僕もそういった壁に何度もぶつかってきました。もし、道に迷った時には自分のためだけでなく、是非誰かのために、隣にいる仲間のために動くということを意識して欲しいです。きっとまた新たな気持ちで前を向いて生きていけると思います。これから素晴らしい人生を歩んでいく皆さんを心から応援しています!』 (T.S.)